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jcssのマークは日本の国家計量標準をクリアしたもの

 jcssは(japan Calibration Service System)といって、1993年に始まった認定制度であり、現在では校正事業者の登録制度となっています。これは、トレーサビリティの源となる国家計量標準を定めていることを意味した制度である「計量標準供給制度」と校正事業者を対象とした任意の制度である「校正事業者登録制度」で構成されており、計量法に基づいた要求事項を満たしているかどうか等を登録基準として審査が行われています。
 具体的な審査の方法としては、申請を受けた事業者の品質システムの運営が適切に行われているかに関する審査や、校正方法や不確かさの見積もりの適切さ、その他にも設備等が校正事業に適切かなどの観点より審査がおこなわれます。

 こうした審査をNITE認定センターより受けた結果、条件を満たしたと判断されたJCSS登録事業者はNITE認定センターより登録が認められ、その証明としてjccsの特別な標章が入った校正証明書の発行が可能になります。JCSSはアジア太平洋試験所認定協力機構や、国際試験所認定協力機構の相互承認へ参加している計量法トレーサビリティ制度なので、日本のみならず海外でも認められる認定証明となっています。
 これにより、JCSS登録事業者は国際MRA対応を希望すれば、別途任意契約を締結することで「ILAC MRA付きJCSS認定シンボル」の入った校正証明書の発行が可能となっています。その際、国際MRA対応認定事業者は、登録の審査の他に国際MRAへの対応状況が適正かどうかを定期的に検査されることになります。

 JCSS標章やJCSS認定シンボルを表すシンボルマークが入った校正証明書は、日本の国家計量標準へのトレーサビリティが確保されていることを明示していると同時に、その事業者の品質システムは信頼できるものであると保証されていることを表す為、安心して任せられる事業者であるという証明になります。さらに「ILAC MRA付きJCSS認定シンボル」の入った校正証明書は国際的にも審査基準を満たしたものであると判断されていることを表すので、海外からの信頼も得ることが出来ます。
 しかしながら、それは同時に重い責任のある資格だということでもあるので、JCSS認定事業者はそのことを十分に自覚する必要があります。計量に関係する企業にとって、jcss制度は必要不可欠な制度であるのでしっかりと理解することが重要です。

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